部屋づくり

2025.05.08

開放感のある部屋には好きなものをバランス良く足して

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家はリラックスできる場所であり、暮らしを楽しむ場所でもあります。多くの時間を過ごす場所だからこそ、心地良く過ごせる空間をつくりたいですよね。どうすればそんな空間をつくれるのか、インテリアコーディネーターの鈴木隆子さんにアドバイスをいただきました。

今回取材したのは...

インテリアコーディネーターの鈴木隆子さん。株式会社dinos の法人向け家具レンタルサービス「flect Biz(フレクトビズ)」で、戸建てやマンションのインテリアコーディネートなど幅広く手掛けている。コーディネーターとして心掛けていることは、お客様の要望にしっかりと耳を傾けること。

■シックだけど、明るく開放的な暮らしの中心の場

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今回コーディネートしたのは、杉並区のとある新築一戸建て。LDKは「L字型」になっていて、リビング、ダイニング、キッチンの間には壁がなく、ひとつの空間にまとまっています。空間全体には、シックな印象を与えるグレーの石目調のデザインを採用。それでいて、明るく、開放感があるのは、白い壁と淡い色合いの木目の床が果たす役割が大きいからでしょう。

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インテリア選びにひと工夫を加えることで開放感ある間取りを活かすことができます。

■背の低いインテリアで、同じ空間を家族と共有

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おすすめしたいのは、背の低い家具を選ぶこと。これによって、明るさと開放感を保てるだけでなく、視界もコミュニケーションも妨げられずに済みます。ホームパーティーを開催し、大人数が集まった場合でも、圧迫感が少なく、おもてなしをするための配慮も行き届きやすいです。

仮に背の高い家具(棚やコートハンガーなど)を置く場合は、壁際に沿って置くことで圧迫感を抑えられます。また、家族と空間を共有する場合は、背の低い家具を置くと、視線を遮らず開放感を保てるでしょう。例えば、ガラストップのローテーブルは、空間に圧迫感を与えず、家族が集まるリビングでも軽やかな印象を演出できます。

・お部屋とバランスの良いソファの選び

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肘掛けがなく、背もたれが可動式のソファを選べば、360度どこからでも座ることが可能です。キッチンやダイニングにいる家族と顔を見合わせることができ、コミュニケーションもはかどるはず。部屋の壁や床に使用されている色との相性を考えて選ぶと、部屋の印象になじむでしょう。

◎ 一言アドバイス

重厚なあるソファを選ぶことで、高級感を演出できるだけでなく、広い空間とのバランスも良くなります。でも、大きすぎると動線の確保ができなかったり、そもそも搬入できなかったりすることもあり得ます。サイズ選びには注意が必要です。

・緑がアクセントに

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石目調は、植物、ガラス、鉄といった素材と相性がいいことで知られています。これらの素材のものを空間中に置くことで、統一感が生まれます。特に植物の緑は差し色になり、より明るい雰囲気を演出してくれるでしょう。

 ◎ 一言アドバイス

ガラスの花瓶に生けた切り花であれば、観葉植物よりも置いたり、手入れをしたりするハードルが低く、空間との相性もいいですね。また、最近のフェイクグリーンは精巧で、床置き用、壁置き用、卓上用などバリエーションが豊富。置くだけでおしゃれに決まるので、気軽に取り入れてください。

 ・自分の好きなものが居心地の良い空間をつくってくれる

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空間を活かせるインテリア選びは大切ですが、自分や家族が気に入るものを選ぶことが居心地の良い空間づくりのポイントです。

◎ 一言アドバイス

例えば、キッチンにいる時間が長いのであれば、休憩用の椅子を置いてみる。リビングで映画鑑賞をすることが多いのであれば、抱き心地のいいクッションが必要かもしれません。まずは、自分や家族がどの場所に長くいて、そこに何が必要かを考える。それから、デザイン、色、材質を決めていくといいでしょう。長年愛用しているインテリアやお気に入りのブランドがあれば、それを中心にまとめるのもいいですね。

インテリア実例:写真(絵)や本

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インテリアのデザイン、色、材質は統一すると、おしゃれな雰囲気になります。でも、それだと飽きてしまうこともありますよね。そうなったら、差し色を入れる、異素材を混ぜることで、遊び心を加えることもできます。クッションカバーを変える、小さなオブジェを足すなどは、簡単に実践できると思いますので、ぜひ試してみてくださいね。

インテリア実例:キッチンのスパイスや調味料

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お気に入りのスパイスや調味料が並んでいると気分があがります。それだけで自分にとって心地良い空間になりますよね。好きなものをまとめたスペースをつくることもインテリアの楽しみ方の一つです。

■苦手なことをしなくて済む部屋づくり

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「自分の好みがよくわからない」「好みに統一感がない」「家族と好みが全然違う」といった場合は、インテリアの方向性を決めづらいかもしれません。そうであれば、実現したいことや、やりたくないことを思い浮かべてみてください。

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もし、実現したいことが「掃除をする時間を省いて、家族との時間を増やしたい」だった場合、床や棚に直接置くものを減らし、収納することで掃除がしやすくなりますね。

■自分が本当に好きなものをそろえて、心地のいい空間に 

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「いい空間」は人それぞれであり、部屋づくりにルールはありません。ぜひ、好きなインテリアを自由に選び、ご自身が居心地のいいと感じる空間を実現ください。